| 中国が最大のアウトソーシング拠点に 日本のソフトウエア |
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| 2007/04/14 |
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中国が日本ソフトウエア業最大のアウトソーシング(外部委託)拠点に成長した。 世界のソフトウエア・アウトソーシング市場のシェアにおいては、中国はインドよりかなり立ち遅れていても、日本からの海外向けソフトウエア・アウトソーシング発注の中では、中国のシェアはインドを上回っている。 「中国が日本ソフトウエア業最大のアウトソーシング拠点になった」、三根伸太郎日本貿易振興機構(JETRO:ジェトロ)大連事務所所長はこう語っている。同所長によれば、現在、日本からの海外発注総額で、中国のシェアはおよそ60%にも上っている。 日本と海ひとつ隔てた大連市高新区では、200社を超える、日本からのソフトウエア・アウトソーシング業務を受ける企業がある。数万の中国人エンジニアが、日立、ソニー、NECといった日本の会社のためにソフトウエアの設計を行っており、その意味で大連市は、日本の「後方支援基地」のようだとたとえた人もいる。 大連市は中国のなかでは、日本のソフトウエア・アウトソーシング業を、最も集中的に受け入れている。2006年、同市のソフトウエア輸出額は4億5000万㌦を超え、そのうち日本向けのものは80%を占めた。この年、中国のソフトウエア・アウトソーシング・サービス市場の規模は、14億3000万㌦に達し、前年度比では55・4%も増えている。 「中国の日本企業向けソフトウエア・アウトソーシング・サービス業は、もともと両国関係が思わしくなかったころ始まったものであり、しかもこれまでずっと順調な発展を遂げてきた」とは、靳国衛大連市情報産業局副局長の弁だ。同副局長が明らかにした資料によれば、2005年、日本のソフトウエア産業の対中発注規模は42・8%も増加し、翌06年には、50%を超える伸びを示した。 同副局長はまた、「安倍晋三首相の『氷を砕く旅』であった訪中ののち、温家宝首相はこのたび、『氷を溶かす旅』を行った。中日関係の温度上昇に伴い、日本の中国へのソフトウエア発注業務は、今後ともますます良くなっていくものと信じている」と述べた。 業界関係者は、中日間には、言語上の利点があり、人材が豊富で、ローコストで、また地理的にも大変近いなど、総合的にみて多くの利点を抱えていることから、中国は、日本のソフトウエア業の最大のアウトソーシング拠点になる、とみている。 ある日本企業の経営者は、「わたしたちが大連に投資する主な理由は、コミュニケーションの面で問題がないことだ。この点で考えると、インドは中国と比べ物にならない。インドは英語で強みがあるが、日本語ではそうではないからだ」と述べた。 先の靳副局長は、以下のように指摘している。日本語およびソフトウエアに通じた人材は、日本以外の地域では、中国が最も多い。昨年末までで、大連のソフトウエア・アウトソーシング業従事者はおよそ2万人おり、その中のおよそ70%は日本語に通じている。 大連は近代において、日本の占領を数十年にわたって受けた。そのため、新中国成立前の大連市200万人の人口のなかで、6万人から7万人は日本語を話すことができた。今日でも、日本との日増しに高まる密接な投資・経済・貿易協力を背景にして、同市の日本語教育は依然としてレベルが高い。 ソフトウエア・アウトソーシング業の発展は、大連のソフトウエアエンジニアを人気のある職業としている。大連のソフトウエア関連を専攻する学生は、現在4万人にも達しており、その中のおよそ半数は、日本語の訓練を受けている。 野城保夫富士通(西安)系統工程(訳註 システム工学)有限公司社長は、次のように述べた。欧米の国々は通常、インドをソフトウエア・アウトソーシングの拠点として選択する。しかし大部分の日本企業は中国を選択しようとする。というのは、両国は隣り合っており、文化は近く、対日輸出も容易であるだけではなく、中国そのものが大市場であるからだ。 かつて、日本の対中投資では、製造業のアウトソーシングが多かった。現在ではさらに、ソフトウエアのアウトソーシングに代表されるサービス業のアウトソーシングへ広がっている。蕭興志東北財経大学教授は「こうしたことは、中日経済貿易協力における新領域を開拓することになるのみならず、両国経済の相互依存をますます強めさせていくことになる」と話している。 中国とインドは、世界にITサービス・資源を提供する重要な国になってきている。しかしインドと比較して、中国のソフトウエア・アウトソーシング業は、まだ端緒についたばかりといえるかもしれない。ただ専門家は、対日ソフトウエア・アウトソーシング市場の成功によって、中国はインドに追いつくと見通している。 (大連07年04月13日発新華社)
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